黒千石とは、北海道を原産とする極小粒の黒大豆です。読み方は「くろせんごく」。
1940年頃に北海道で栽培されていましたが、栽培に手間がかかってしまうために作り手が減少し、1970年代には生産が途絶えてしまいました。時が経ち、食べ物を見直す「スローフード」の風潮から、再び黒千石に注目が集まります。
ところが、当時はすでに「絶滅した黒豆品種」といわれており、偶然発見されたわずか50粒から有志の方々の懸命な取り組みにより徐々に北海道で生産が再開されました。
黒千石には、さまざまな栄養成分が豊富に含まれています。
ポリフェノール
黒千石をはじめとする黒豆の代表的な栄養成分がポリフェノール。なかでも、黒い皮に含まれているアントシアニンと、大豆の胚芽部分に含まれているイソフラボンが有名です。
ポリフェノール含有量は、豆類の中でもポリフェノールが豊富に含まれる小豆よりも、さらに多いといわれています。
食物繊維
黒千石には、食物繊維も豊富に含まれています。食生活の欧米化に伴い、日本人が食物繊維を摂取する量は減少傾向にあります。健康的な毎日をおくるためにも、意識的な摂取が大切です。
ミネラル類
黒千石には、カルシウムやカリウム、鉄分といったミネラル類も豊富に含まれています。ミネラルは私たちの体を構成する元素のひとつで、生命活動を維持するための大切な役割を担っています。しかし、ミネラルは体内で合成できません。したがって、食事からの摂取が必要です。
ビタミン類
黒千石には、ビタミンB群やビタミンEも含まれています。
ビタミンB群は、人体の機能を正常に保つ作用があり、生活習慣が気になる方をサポートします。しかし、水溶性のビタミンであるため体内から排出されやすく、こまめな摂取が大切です。
また、ビタミンEはポリフェノールとの相乗効果で、より高い抗酸化作用を示すとされている成分です。